須磨学園 保護者インタビュー
山下さんは中3のお子さんを持つPTA会長。今年から希望して制携帯を持たせたという。坂口さん、森さんは中1のお子さんの保護者で、制携帯導入を理解した上で、入学を希望した。
■制携帯で成長する子どもたち
- 制携帯について保護者の方からの率直な第一印象は?
森:私はすごく良い試みだと思っていて、娘の学校入学の際に制携帯導入するというのに魅力を感じていました。
坂口:うちは子どもがもともと携帯を持っていたので、2台目の携帯になってしまうんですけれども、初めて説明を聞いた時には、正直びっくりしたんです。ですけども、友人たちにその話をした時、中学生になると携帯電話でいじめのようなことがあったりするので、制携帯っていう試みは良いんじゃない?と教えてもらいまして。いじめとかはごく一部の話だと思っていましたら、割とよくある話だと聞きまして、それだったら制携帯のほうが守られるなと感じました。
- 保護者からの反対意見というのは?
山下:導入前に聞いたことがありますけど、そこまで学校に拘束されなきゃいけないのかという意見です。あえて持たせる必要はないのではという意見も出ました。でも入学した方はもう承知してらっしゃいますし、保護者も理解されていると思います。
- プライベートな携帯電話を持っている割合は、どの程度でしょう?
山下:在校生の場合は、多いと思います。ほとんどが持っている感じですか。うちの娘は持っていなかったので、待ち合わせのときに他の子は携帯電話があるから気軽に約束を守らなくて、待ち時間が長いというような嫌な思いをすることもありました。
- みなさんが中高生の時代に携帯はなかったと思うんですけれど、今の中高生を見てどう考えられます?
坂口:うちの子は今までゲームもしない子で、携帯電話も必要最小限しか使っていないように見受けられます。お迎えに遅れる場合なんかに私から子どもにかけるだとか、制携帯ではないファミリーな使い方ですが、そういう意味で私は携帯電話がすごく便利だと思っているんです。今の子は、自分が子どもの時よりも塾に行ったりとか行動範囲が広いので、離れていても元気な声が聞けるのは安心ですね。
森:うちでは携帯電話を使う前に決め事をしたんです。例えば、家に帰ったら1階に携帯電話を置いておくとか。お友達とすぐにやり取りできなくても、家の決まりだから許してもらいなさいとか、厳しく決めて使わせています。
- それは家庭のルールとしては、厳しい方ですか?
森:うーん、そうですね。うちでは、ご飯の最中も携帯電話を触るのを禁止してます。ずっと手元にないというのは、厳しい方かもしれないです。
山下:うちもルールを決めていて、帰ってきた時に携帯電話をリビングに置いておく。部屋には持ち込まないようにはしてあって、追加料金もお小遣いで払いなさいと言っている。気をつけなきゃというのを自分で学んでいる感じです。
制携帯は、いろいろアクセス制限があるんです。そういう点では自分の携帯電話を持っているお友達とは違う所もあります。それが困るということではなくて、自分にとって必要であるサイトで制限がかかっているものに関しては、親にこういうものを見たいからと言ってきたりとかはします。そこは親子関係でもあると思うんですけれど、お互い信頼しながら使っているという事です。
- 制携帯についての子どもたちの反応はいかがですか?
坂口:担任の先生が言い忘れたこととか、長い休みの間で「宿題頑張って」みたいな、ちょっとした応援メールも入ってくるんです。すごく子どもは、うれしいみたいで。
私の方からも、担任の先生に何か聞きたいことがあれば、メールですと落ち着いた気持ちで送れます。先生方も大変だろうなと思うんですけれども、11時ぐらいに子どもがわからないときにメールを送ったら、先生も10分以内に返事下さって、子どもは安心したという事があったんです。
- 中学生ですと、つい使いすぎたりとかもありますよね。そういった教育はどうされているんですか?
森:制携帯だと、使い過ぎたら学校から、まず子どもにこれぐらい超過しましたよというお知らせメールがくるんです。それを見て子どもがドキっとして、親にすみませんでしたって言うんですけれども、使い方がまずかったからこんな料金が発生してしまうんだと、子どもが申し訳なく思っていろいろ考えるようです。
- 制携帯に対しての希望は何かありますか?
山下:中学生と高校生では、使い方が違ってくると思うんですね。中学生だとそれなりに守ってやる部分と、高校生になればもう少し許せる範囲がある。その範疇でセキュリティを考えていく、許せる範囲でというところで安心できるような使い方をしていってほしいです。さらに言えば、学食や購買でおさいふケータイの機能が使えたら良いなという意見はありました。
この号終了
(一般社団法人インターネットユーザー協会 代表理事 小寺信良)

